『ネットにつながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた そしたら意外に役立った』読了


読みました。



本書は堀江貴文さんが刑務所で読んだ本の中からオススメしたいものをどんどん紹介していくというものです。紹介の仕方も非常にうまく、読書欲をそそるものでした。紹介されている本の傾向が彼の趣味趣向としてサイエンス系が多いような印象ですが、それでもノンフィクションから小説、漫画などジャンルは幅広く、自分が知らない本も多数あったのでとても参考になりました。普通に探していたらたどり着かないであろう本に巡り会えたので、とりあえずブクログに投げていきました。


ビジネスモデルを考える


本書を読んで思いがけず参考になったのは、堀江貴文さんの本の読み方が基本的にどうしたらビジネスになるか?という視点で読んでいるという点です。これについては以下の文章が如実に表しています。

情報が入ってきたら、すぐにビジネスモデルにしてアウトプットする習慣をつける。「この技術があれば、こんなビジネスが可能かもしれない」と、条件反射的に考えていくのだ。…(中略)…
特にサイエンス系のノンフィクション本を開いていると、字を読むことよりもビジネスモデルを考えることのほうに頭を使ってしまう。それがむしろ普通だ。


実は堀江貴文さんの本を読むのは始めてで、彼がどんな人物なのかをしっかり把握しているわけではないのですが、個人的なイメージ通りの堀江さんらしさ(?)が現れている部分だと思います。私が本を読む際にはビジネスモデルを考えるということをしたことはほとんどないので、これからはそういう視点でも読んでみたいなと思いました。これもショウペンハウエルの言う熟慮のことだと思います。


読書する意味 - パンダのぼやき



本の探し方・電子書籍の未来など


本書は第1部が堀江さんの書評、第2部が堀江さんと元マイクロソフト日本法人社長の成毛眞さんの対談に分かれているのですが、この第2部も非常に面白かったです。そもそも本をどうやって探しているのか、成毛さんが手がけるHONZという書評サイトではどうやっておすすめ本を選んでいるのか、今後の電子書籍の形など、非常に興味深い内容でした。



本を読むことの重要性はよく問われますが、本をどう探すかについては意外と話題にならないような気がします。これについては私の本の探し方も含めて別途まとめたいな思います。他の人の本の探し方も興味がありますし、その辺は共有したいです。

ひっかかった本をメモも兼ねて列挙


最後に、自分のアンテナに引っかかった本をメモ程度に列挙しておきます(タイトルのみ)。



グラゼニ
・カレチ
山賊ダイアリー
外資系金融の終わり
ニートの歩き方
・経済ってそういうことだったのか会議
・とんび
・風俗行ったら人生変わったwww


3時間程度で読めてしまうのに、情報量の多いとても良い本だと思います。オススメです。