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『星の王子さま』読了


読了です。


星の王子さま

星の王子さま



あらすじ

操縦士の「ぼく」がサハラ砂漠に不時着した翌日、1人の少年(王子さま)と出会います。飛行機の修理をするかたわら、その王子さまの話を聞いて、何かに気付く(?)というお話です。


その王子さまの話というのが以下。

・自分の体面を保つことに汲々とする王
・賞賛の言葉しか耳に入らない自惚れ屋
・酒を飲む事を恥じ、それを忘れるために酒を飲む呑み助
・夜空の星の所有権を主張し、その数の勘定に日々を費やす実業家(絵本、新訳の一部ではビジネスマン)
・1分に1回自転するため、1分ごとにガス灯の点火や消火を行なっている点燈夫
・自分の机を離れたこともないという地理学者

ウィキペディア参照。


というように、王子さまはちょっと変な大人たちと会ってきたお話を「ぼく」にするのですが、その話のところどころで、はっ!とさせられるものがありました。中でも私にとって印象的だったのは王子さまと星の所有権を主張するビジネスマンのやりとりでした。


豊かだと、どんないいことがあるんですか?


そのやりとりが以下。

で、それだけの星をどうするんですか?
…(中略)
「何もせん。所有するだけだ」
…(中略)
星を所有すると、どんないいことがあるんですか?
「星をたくさん所有していれば、豊かだろうが」
豊かだと、どんないいことがあるんですか?

この先は読んでもらうとして、個人的にはこの「豊かだと、どんないいことがあるんですか?」という問いは、かなり本質的だと思いました。星に限らず(お金に言い換えるとわかりやすいかも?)、何かをたくさん所有することによって、“物質的”には豊かになれるかもしれない。でも、物質的に豊かになったとして、本当に自分自身は満たされるのか?

人それぞれではあるけれど


確かに物質的に豊かになることで満たされる人もいると思います。貯金額が増えることで満たされる人がいるというのも聞いたことがあります。それはそれで良いと思いますが、私自身はそうは思えません。私の場合は、“物質的”な豊かさよりも、“精神的”な豊かさを求めます。極端な話、ある程度の生活ができて、かつ楽しければ(相手がいるなら相手も楽しいと思えれば)何でも良いくらいの感覚です。



ここではビジネスマンとのやりとりを取り上げましたが、このやりとり以外にも考えさせられる部分はあるので、一度手に取ってみることをオススメします。「自分は何がほしいのか?」「今のままで本当に人生満足できるのか?」そんなことを考えさせてくれる、あるいは再考できる本でした。



※私は電子書籍で読んだのですが、作中の絵をちゃんと見たい場合は電子書籍はやめたほうがよいかもしれません。絵が小さくてなんだかよくわかりません。ただ安いので、絵を気にしない人は電子書籍をオススメします。


星の王子さま

星の王子さま

星の王子さま (新潮文庫)

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