明日から社会人。抱負とかがあるわけではないけれど、なんだかそわそわするので何か書きます。―就活の際、自分がやりたいことも大事だけれど、社会の動きという観点から考えると視野が広がると思うという話


就職活動真っ最中の時期かと思います。私自身も1年前に同じことをしていたので(ということは明日から社会人!)、記憶が鮮明なうちに(時間のあるうちに)書いておこうと思って筆を執った次第です。で、何を書こうかなぁと考えたのですが、とりあえず以前に書いた以下エントリをもう少し具体的にまとめたいと思います。


就活のスタンス―どのような基準で就活を進めたか - パンダのぼやき




詳しい内容は上記エントリを読んでいただきたいのですが、簡単に言えばどういう基準で就活をしていたか?ということを書いています。その中で、やりたいことがない場合の就活の軸はどうなるのか?という話をしていて、それについてもう少し詳しく書いてみたいと思います。

自分がどうしたいか?をやたらと問われる就活


就職活動をしているとよくわかるのですが、自己分析という名のもとに、「自分は何がしたいのか?」「どんな仕事をしたいのか?」というようなことをやたらと問われます。仕事をするわけだから当たり前と言えば当たり前だと思うのですが、これに答えるのは言うほど簡単ではないと思います。



実際問題として、大学生なのだからまともに働いた経験があるわけではないし、働いたと言ってもせいぜいアルバイト。その中で自分がどんな仕事をしたいのかを判断するというのはかなり難しいと思います。当時の私も何がしたいのかなんてはっきりしていなかったし、未だによくわかりません。仮に自分がしたい仕事があったとしても、色々な理由でそれが出来ないことだって多々あると思います。



そこで、自分が何をしたいのかが見えないのならば、もう少し視野を広げて自分以外の要素を加味して考えて見ると良いと思っています。上記エントリでは仕事以外をどう設定したいのか(趣味を重視?家庭を重視?仕事を重視?)を考えることで見えてくるものもあると述べましたが、それを更に広げて自分以外の要素を考えてみるのです。

例えば?


では、その自分以外の要素とは何か。それが自分を取り巻く社会環境、経済環境です。私の場合はいわゆるベンチャーを受けていました。ベンチャーで働くメリットとしてよく言われるのが「自身の成長スピード」だったり「仕事の裁量権が大きい」などなど色々と言われていることがあるわけですが、私はベンチャーを受ける動機としてこれらを理由にはしませんでした。いや、最終的には裁量権や成長スピードに行き着くところはあるのですが、一応「なぜベンチャーなのか?」と問われた時に、「できるだけ早く自立して、先輩や上司がいなくても仕事が一応できる、という状態にしたい」というのを理由にしていました(それは大企業でもできる!というツッコミはやめて下さい。心折れます。)。要するにある程度は自分の力で稼げるようになりたいということです。



なぜそのようなことを求めているのか。それが自分の周囲を取り巻く社会環境、経済環境の変化があります。例えば近年では雇用者のうちの非正規雇用の割合が3割を超え、終身雇用や年功賃金というのが揺らいできています。また、日本の名だたる企業が整理解雇をしている状況を見ても、やはり終身雇用や年功賃金はいずれなくなるものだろうと思えます。



これが正しいとすれば、安定というのは企業に依拠するものではなく、自分の力である程度稼げるというような、自分自身で作り出すものなのかなぁと思うようになりました。厳しい道ではあるけれど、これができるようになれば、フリーランスとか起業も視野に入れることが出来そうですし、何より大企業でも整理解雇をする時代ですので、終身雇用にすがってしまうほうがよほどリスクが高いような気もします。



更に自分の志向として、将来的には仕事以外の趣味や家庭を大切にしていきたいというのがあるので、時間的にできるだけ柔軟な働き方がしたいと思っています。ただ、現状では組織に所属するとこれは難しい。だから若いうちに力をつけて(仕事の時期)、家族を持った時に柔軟な働き方ができるように(独立?フリーランス?その他もろもろ…)なっていたい、というのが今のところの考えです。これらを実現するために、早い段階から市場価値を高めたいと思ってベンチャーを選びました。的なことを宣っていました。こういうことを言っている時点で大企業では受け入れられないだろうなと思ったので、いわゆる大企業はほとんど受けていません。



反論は山ほどあるかと思いますが、自分で考えた結論なので、これで失敗したとしてもとりあえず納得はできます。

まとめ


最後は自分を取り巻く環境変化ではなく自分がどう生きたいのか?という話にそれてしまいましたが、いずれにせよ、仕事以外の要素で自分はどうしたいのか?を考えると見えてくるものはあると思います。



仕事で何がしたいか?というのももちろん大切だと思います。就活をすればわかりますが、自分自身はどんな仕事をしたいのか?がかなり強調されている印象です。自分のことなのだからそれは当たり前だし、採用側も一緒に仕事をする人を選んでいるのでそれが強調されて当然なのですが、でも、そもそも何がしたいのかもわからないという人もいると思います。私は未だにそうだし、これらを聞かれたら「具体的なものはわかりません!」と言っていましたwまぁそのフォローとして「相手を思いやれる…」みたいな抽象的なことは言っていたけれど。全然フォローになってないなぁ。



また、やりたいことがあったとしても就けないこともしばしばあります。もはや働きたくない…。なんて方もいると思います。働きたくないのであれば、全く働かないというのは厳しいと思うので、働くことをできるだけ最小化して生きるにはどうしたらいいかを考えてみればいいと思います。



そんなわけで、周辺環境の変化から考えていく、もしくは上記エントリのように自分がどんなライフスタイルにしたいのかを考えるというのも、仕事や働き方を考える上で1つの手だと思います。



もはや仕事が土台にあって家庭や趣味があるというような時代ではないような気がします。それぞれの要素が独立していて、どれを重視するかはその人の価値観というか。先日見た『INTO THE WILD』という映画では、「キャリアは20世紀の遺物だ」というような台詞がありましたが、そこまでは言わないにしろ、仕事を人生の土台と考える生き方だけではなくて、仕事も人生を構成する1つの要素くらいに考えるのもありな気がします。



などと偉そうなことを言っていますが、私は明日から社会人。当分は仕事一辺倒、目の前のことで手一杯になりそうです。とはいえ、これも自分が実現したい生き方に向けての第1歩と考えて、一生懸命頑張ります。気を引き締めて、でも気負いすぎず。明日起きれるかなぁ。


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