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金融とは何か―金融仲介機関について

金融とは、資金が余っている経済主体からそれを必要としている経済主体への資金の流れだと説明しましたが、これを仲介するのが金融機関です。

金融政策が働く場


金融仲介機関には2種類あります。


1、預金取扱金融機関(例えば銀行)
:預金を取り扱うことができるもの
⇒貸出を通じて預金を新たに作り出すことができます。これを信用創造といいます。

信用創造についてはこちら


2、そうでない金融機関(例えば証券、保険)


金融政策が働く場は預金取扱金融機関だと考えてもらって構いません。

直接金融と間接金融


金融には直接金融と間接金融の2つがあると言われています。


直接金融
:貸し手と借り手の間の直接のやり取りのことです。実際は金融機関(証券など)が仲介に入るのですが、これについては後述します。(下図の赤丸部分)

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間接金融
:代表的な取引は、預金者が銀行に預金し、銀行がそれを個人や企業に貸し出すという取引です。(上図の青丸部分)


☆どちらも仲介がいるではないか!と言われそうですが、直接金融と間接金融の違いは、金融仲介機関のバランスシートが動くか否かにあります。間接金融の場合はバランスシートが動き、直接金融の場合、バランスシートは動きません。


※バランスシート…企業の財務状態を示す一覧表のこと


直接金融の場合
:例えば、個人が株式を買いたいと証券会社に相談したとします。取引が成立すると、当事者(ここでは個人)のバランスシートが動きますが、金融仲介機関(ここでは証券会社)のバランスシートは動きません。つまり、預かった資金をそのまま企業に流すだけなのです。金融仲介機関の収益という観点からみれば、仲介手数料が主な収入となっています。


間接金融の場合
:例えば、預金者が銀行に預金したとします。この場合、銀行は預かるだけでなく、法定準備率分だけ残して運用をします。つまり、預かった資金でありながら、あたかも自分の資金を貸し出すようなかたちになっているので、バランスシートが動きます。金融仲介機関の収益という観点からみれば、運用利回りの差(預金金利と貸出金利の差)である利ざやが主な収入源となっています。


参考文献
・湯本雅士『金融政策入門』岩波書店、2013年

金融政策入門 (岩波新書)

金融政策入門 (岩波新書)