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『[図解]池上彰の 世界の宗教が面白いほどわかる本』読了


読了です。


政治・経済・社会などのわかりやすい解説で有名な池上彰さんの本です。相変わらずわかりやすい説明でした。本書はkindleの冬のセールで安かった(230円くらい)ので思わずポチっとしました。いい買い物でした。現在は475円みたいです。以下、簡単な内容説明と感想です。

簡単な内容

本書は6章編成で、各章ではそれぞれイスラム教キリスト教ユダヤ教、仏教、ヒンドゥー教、神道という順番で解説されています。内容も「○○教とはなんだろう」から始まり、そこから話を展開していくので、初歩の初歩から学ぶことができます。


タイトルに「図解」とあるだけに、各セクションに図とともにまとめが書かれていて、非常にわかりやすい親切な本だと思いました。

感想やら

「宗教」は日本人にとってはとっつきにくいものだと思います。牛肉を食べてはいけないとか、毎日お祈りをするといった慣習も基本的にないので、非常になじみが薄く、理解しがたい部分が多いかもしれません。


また、イメージとしては「宗教=危険」と考えている人も一定数いるのではないでしょうか。そうしたイメージを作り出したものの代表的な例は、オウム真理教地下鉄サリン事件や世界同時多発テロだと思います。もちろんあれらの事件は恐ろしいものでしたが、だからといって「宗教=危険」と結び付けるのは早計です。特に同時多発テロ関連で、イスラム原理主義という言葉を耳にしたことがあるかと思いますが、イスラム原理主義についてきちんと把握すれば、それ自体が危険思想ではないということがわかります。


私的に簡単に言ってしまえば、宗教とは、“上記の例のようにこじらせるとやっかいだけど、純粋に信仰すれば精神が救われるという、人間にとっての「よりどころ」にもなりえるもの”だと思います。


実際問題、歴史的にみると宗教が「よりどころ」になっている時代もありました(前近代、例えば宗教改革以前)。日本ではなじみが薄いかもしれませんが、他国では現代でも「よりどころ」になっている部分があります。これは不安定な現代日本においても、やりようによっては「よりどころ」(≒居場所)の一つになりえるのではないか?と個人的には思ったりしているのですが、まだ考えがまとまってないので、寝かせておきます。


グローバル化が進む現代において、日本でも宗教的な何かを目にする機会は今後増えると思います。そうした人たちと接する機会があった時に、宗教について少しでも理解していれば、相手の理解につながります。


また、現代社会を読み解く上でも、宗教の理解は必須です。特に政治と宗教は密接に関わっているようで、宗教への理解が進めば政治の理解も進むと思いました。詳しくは本書に譲りますが、アメリカ一つとってみても、アメリカ国内の政治やイスラエルとアメリカの蜜月関係についてはユダヤ教を知ることで理解が深まります。



☆☆☆☆☆

ここからは本を読むツールの話になりますが、池上彰さんの本に関しては、紙の本より電子書籍のほうがいいなと個人的には思いました。私は彼の紙の本を何冊か持っているのですが、たまに「あれ、あの問題ってどういう背景があったっけ?」とか「○○について池上さんはどういう説明をしてたっけ?」みたいな感じで部分だけ読み返すことがよくあります。


ただ、本を何冊も持ち歩くわけにもいかないので、外で「あれ?」と思ってもその場で読み返せず、忘れてしまうことが多々ありました。そこで役立つのが電子書籍ですね。端末なら基本的にいつも手元にあるので、すぐに確認できます。まったくいい時代ですな。池上さんの本に関しては、今後も電子書籍で購入するつもりです。


若干話はそれましたが、宗教について学び始めるとっかかりとしては間違いないであろう書籍だと思います。タブレット端末に収めておけば、いつでも復習できますしね。割と短時間で読めてしまうので、ちょっとした読み物としてもオススメです。


一応紙も。