『幻覚少女』読了
『幻覚少女』という本を読みました。
これはタブレットでアマゾンの中をうろうろしていた時に見つけた本で、100円だったので「安っ!」と思ってとりあえずポチったものです。電子書籍は怖いですね。紙の本の感覚でいくとどんどん買ってしまいそうです。2ケタの書籍もゴロゴロあるので気をつけなければ。ちなみに『幻覚少女』に紙の本はないようです。
内容はというと、簡単に言えば「一人の大学生と幽霊との温かな物語」といったところです。ざっくりあらすじを書くなら・・・
幽霊と大学生が出会う→共同生活する→その中で幽霊から大学生にあるお願いをされる→そのお願いをしぶしぶ受け入れたものの・・・
という感じです。かなり雑ですが、100円なので興味があったら読んでみてください。
読んでみた感想は、幽霊が出てくるとはいえ、かなりコミカルな感じで面白かったです。会話のやりとりもところどころクスっと笑える要素もあります。
読後感もかなりよかったです。人によってはちょっときれいにまとまりすぎていると思うのかもしれませんが、私にとってはこれくらいがちょうどよかったです。私は社会科学とかいう難しいと言われがちなことを好きでやっているわりに、こういうお花畑な感じが好きなところもありますのでw
最後に、私が良いと思った一文だけ引用します。
「一年学校に行ってないくらい何だ。父さんはな、今だったお前のこと誇らしいと思ってる。お前はな、いくつになっても俺と母さんの大事な息子なんだ。子どもに死んでほしい親なんて、いないんだ」
どうしてこういう文章が出てくるのかは、私が書いたあらすじからはわからないかもしれませんが、それはまぁ読んでみてくださいということで笑
「親にとって子は宝だ」というのは当たり前といえば当たり前なのですが、ちゃんと言葉にするとやっぱりいいなぁと思います。私は両親にとって誇らしいと思える子になれているのだろうか。こんな言葉、親から聞いたことはないけれど、たぶんそう思ってくれていると思います。そんな気がするし、気がするくらいで十分かなと。来年から社会人だし、これからは私が返す番なのでしょう。きちんと親孝行しよう。そんなことを思わせる物語でした。