好きなアーティストとの「適切な距離」について考えてみました


こんな記事を読みました。


「見た目の距離」と「愛情の強さ」について - いつか電池がきれるまで



ごくごく簡単に言えば、中島みゆきさんが以前に、「私のコンサートはなぜか後ろの席から売れていく」とおっしゃっていたそうですが、fujiponさんはその後ろのチケットを買うファン心理が何となくわかるという話です。



これを読んで「わかるなぁ」と思うところがあったので、整理する意味でまとめておきます。特に共感できたのはこのあたり↓↓↓

番組の企画などで「大好きなアーティストが、あなたのためだけに歌ってくれる!」っていうのがあるじゃないですか。
僕はあれを観るたびに「自分があの観客の立場だったら、嬉しいけどつらいだろうな」って想像していたのです。


私はよくライブに行きます。ファンクラブに入ってチケットを買って、チケットが届いたら、その整理番号を見て「○○番!かなり前じゃん!」「今回は○○番か~。これじゃ米粒くらいにしか見えないよ…orz」などと一喜一憂しています。




これはつまり、先の記事で指摘されているような「なるべく大好きなアーティストの近くで聴きたい」という一般的なファン心理です。私自身はこういう感覚を確かに持っています。



じゃあ「大好きなアーティストがあなたのために歌ってくれます!」と自分が言われたらどう思うかを考えてみたときに、上記記事で言われている通り、確かにすごく嬉しいですけど、振る舞い方が全くわからずとてもつらいと思います。たまに友人に「そのアーティストに結婚して!って言われたらどうする?」なんて冗談で言われますが、絶対無理です。確かに「かわいいな」と思う要素はあるけれど、そういう対象には絶対になりません。



また、これは別のアーティストの話なのですが、まだそれほど売れていないアーティストで、無料インストアライブの後に握手会があったり、サインをくれたりする機会があります。こういう機会ですら正直どう振る舞っていいのかわかりません。確かに握手できるのは嬉しいのですが、どうも自分にはなじまなくて、1回経験したっきりライブを聞いて握手はせずに帰るようになりました。でも、それで満足なのです。




たまにAKBの握手会の映像を見ても、「平気で握手できてすごいなぁ」と感心するばかりです。まぁAKBの場合はファンとの関係が密なところが売りという面もあると思うので、これはこれで区別して考えなければならないのかもしれませんが。




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要は私が1番に求めているのは、そのアーティスト本人というよりも、音楽そのものなのだろうと思います。私の場合、アーティストと密な関係を持ちたいわけではないのです。純粋に「いい歌を歌っているな」とか、「声が素敵だな」みたいなことがライブという場で共有できればそれでいいのです。自分にとって素の自分を出して一番楽しめる(適切な距離)のはライブであり、アーティスト本人に自身が認識されるような距離は居心地が悪いんだなということを、上記記事を読んで認識した次第です。