就活―うまくいく人とそうでない人の違い

今回は私が就活をする中で感じた、上手くいく人(内定がある人)とそうでない人(内定がない人)の違いがどこにあるのかを自分なりに考えてみました。内定あるなしの問題は、大学生の数が増える一方で企業の採用数は増えないなどの社会構造的な面もあるかとは思いますが、ここでは就活をする「大学生個人の就活の仕方」に焦点を置いて書きたいと思います。あくまでも主観ですのであしからず。

 

私の感じた就活が上手くいく人とそうでない人の違いは、「自分視点か、相手視点か」の違いだと思います。上手くいく人ほど相手視点で考え、そうでない人ほど自分視点で考えているような気がします。

 

世間一般には就活を始めるにあたって最初に行うとされているのは自己分析です。自己分析とは、自分の過去の経験を洗い出し、その経験に基づいて自己PRを作ったり、自分がどんな業界、職種に向いているのか、やりたいことは何かなどを検討するものだと思います。ここまでは上手くいく、いかない関係なく大抵の人達が行う作業のように思います。(これが意味ある作業なのかみたいな話は置いておきましょう)

 

しかし、問題は自己分析をした後です。ここで上手くいく人とそうでない人に差が出ているように感じました。上手くいく人の場合は、自身の経験を洗い出すとともに、企業はどのような人材を求めているのかについても分析しています。というよりもどのような人材を求めているのかをある程度明確にしてからそれに合わせて自身の自己PRを作成しているように思います。つまり、順序としてまず「相手が何を求めているのか」から入って、「自分はこんな経験をしてきて、こんな強みがあるので、御社でも利益を生み出せます」というように説明するので、求める人材とマッチするように見えます。また、複数のエピソードで自分の強みを語ることで入社後の再現性も生まれるので説得力が増し、内定する確率が高いように思います。

 

一方の上手くいかない人は、自己分析をした後もそのまま自分視点で自己PRを作成しているように思います。自分視点のままだと自己PRと求める人材との間に微妙なずれが生じて、相手を完全に納得させることができません。また、自分視点の場合、自分のやりたいことの押し付けになりがちで、「やりたいことは分かったけど、採用するメリットが見えない」という印象を与えかねません。

 

まとめると、自分を知る以上に相手を知ろうとすることの方が重要だということです。まずは相手が何を求めているのか、その求めていることに対して自分は何ができるのかという順序で考えた方が就活は上手くいっていると感じた、という話です。

 

補足的ですが、これは就活に限った事ではないとも考えています。社会人になって営業をする上でも、いきなり製品やサービスの良さを押し付けても買ってもらえない気がします。まずは相手が何に困っているのか、何を求めているのかをきちんと聞きださないと最適な提案はできないような気がします(まだちゃんと働いたことないやつが偉そうだとか言わないで下さい)。友人関係や恋愛でも同じかもしれませんね。友人の聞きたくもない話を永遠話されてもうざいだけですし

 

 

今日はこれくらいで。

 

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