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就活の時期論争は不毛

 結構前ですが、学業に専念する環境づくりのために就活の時期を遅らせようという議論が話題になりました。2013年4月20日付けの読売新聞の社説によれば、就活の解禁する時期が3年生の12月から3年生の3月になり、面接等の選考開始は4年生の8月になるそうです。こうした措置によって大学生は本当に学業に専念するのか、就活を経験した人間が感じたことを書きたいと思います。

 

結論から言うと、就活の時期を遅らせることによって学業に専念するかと言えば、しないと考えています。なぜなら学業に専念して良い成績を残したとしても、基本的に企業に評価されないからです。つまり、勉強することのメリットを学生自身が見いだせていないのです。(就職のメリット云々ではなく、学問そのものの価値という話も重要だと思いますが、ここでは置いておきます。)

 

私が就活で経験したことから言うと、第1に、選考過程で成績表の提出を求める企業が少数派な気がします。私が就活を始める際、成績表は選考過程で提出するものだと思い込んでいたので結構な枚数を発行しましたが、考えていた以上に提出を求められず、かなり余って資源の無駄遣いをしてしまいました。成績表はどうやら内定後に提出する機会の方が多いみたいです。つまり大学の成績は選考で考慮されていないということです。

 

第2に、面接のやりとりで学業の話が出てくる機会も結構少ないと思います。私自身は「学生時代頑張ったこと」という質問に対して学業と答えていたので、学業に関する話はそれなりにしました。しかし、その答えが評価されたかと言えば疑問符がつきます。むしろ学業に力を入れたことに合わせてサイトで発信する活動をしています、というところまで話して初めて相手の興味を惹くことができた気がしています。

 

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私の答えに対する深堀も、学業でどんな研究をしているのかというよりも、どんな問題意識を持ってサイトを立ち上げたのか、サイトを運営する上での困難など、サイトでの発信活動に対するものが多かったです。また、学業以外の話でも(アルバイトや部活)、聞かれることは大体同じで、どんな問題意識や目的意識を持って行動し、ぶつかった困難をどのように乗り越えたのか、といった話が多いです。

 

若干話はそれましたが、ここで言いたいのは、「勉強したところで企業は評価してくれないし、実際問題として面接で聞かれる内容もアルバイト、部活、サークルが大半だからこれらに力を入れたほうがいいよね」という話になっているということです。つまり、学業に専念するかどうかは就活の時期云々ではないのです。本当に学業に専念してほしいのであれば、大学の成績がもっと評価されるような仕組みを作る必要がある気がします。

 

ただ、そうした仕組みを作るのであれば、なぜ企業が大学の成績を評価しないのか、という点も考えなければなりませんが、これについてはまた別の機会に書くことにします。

 

少なくとも、本当に学業に専念させたいのであれば、就活開始の時期論争は不毛であるということだけ強調しておきます。

 

 

下のリンク切れてますね。。古くてすみません。

参考資料

・「就活期間短縮『抜け駆け』で骨抜きにするな」『読売新聞』2013年4月20日付け、電子版

 

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20130419-OYT1T01626.htm?from=ylist (閲覧日:2013年4月20日)

 

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